増し仕込みと必要なケース

近年、含有量を表示するため、増し仕込みが行われるケースが増えております。
求められるケースは、以下のようなケースです。

1.機能性表示食品
2.栄養機能食品
3.栄養素(ビタミン・ミネラル)の強調表示
4.Amazonへの出品商品



機能性表示食品


機能性表示食品では、機能性関与成分の賞味期限内の下限値担保が求められるため、減衰する成分は、必ず増し仕込みが必要になります。
下限値を下回る商品が発覚した場合、その対応が非常に大変なため、余裕をもって増し仕込みされるケースがほとんどです。

なお、減衰の要因は、主に製造時の減衰と経時変化による減衰の2つです。経時変化による減衰は、加速試験を実施し、減衰率を算出して増し仕込み量に反映させる必要があります。
一方、加速試験と実際の減衰は必ずしも一致するとは限りません。最も好ましいのは、賞味期限以上の期間(例:2年間)を成り行き保管した商品から算出された減衰率を用いて増し仕込み量に反映することです。

栄養表示食品・栄養素の強調表示


2と3については、どちらもビタミン・ミネラルを中心とした栄養素について、指定範囲内で賞味期限内担保が求められるため、その範囲を満たすような増し仕込みが行われます。
ミネラルのように減衰しない栄養素は、それほど増し仕込みの必要性はないのですが、減衰することが知られているビタミンは、増し仕込みが必要になってきます。

なお、ビタミンの場合、製造時に限らず、経時変化でも減衰することがわかっているため、機能性表示商品と同様、加速試験を実施して、その増し仕込み量を決定することが一般的です。
一方、栄養機能食品や強調表記の下限値担保ができていなかった時の対応が機能性表示食品ほど大変ではないため、加速試験を実施しながら商品販売を開始し、加速試験の結果を見て、増し仕込み量の再設定を行うことが多いようです。

商品設計や剤形にもよりますが、ビタミンはC>A>D>E>Bの順で減衰しやすいと報告されています。その点を加味して、各種ビタミン毎の増し仕込み量を設定している会社さんもあるようです。

参考:FAQ 天然ビタミンたっぷり

Amazonへの出品商品


最後のAmazonでの出品商品は、Amazon側から広告やパッケージ等で強調表記している分析データを求められるケースが増えています。米国での指針では、すべての健康食品サプリメント商品に対して根拠となる分析データを求めていくことになっております。
日本でも、2021年12月より分析データが求められ始めています。弊社でも、その新管理基準に対応した商品開発に取り組み始めています。

Amazonに対応した商品開発

こういったAmazonでの管理基準強化によって、微量配合での強調表記を用いた数のクリエイティブが行いにくくなりつつあります。
売れる商品の条件も変化しつつあるのです。

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